やあ、ジョン。ゴードン・ブラウンです。

アラン・チューリングの名誉回復のキャンペーンを主導した人のブログ。
 フットワークの軽さにかつての小渕首相も思い出しますが。
 ホモフォビアに関して明瞭にメッセージを出せる人権感覚のある首相というのも、自分とこの会社で捕虜働かせて死なせたのを誤魔化しっぱなしな首相ってのと比べると悲しくなります。もっとも、ブラウン首相も政権交代されそうな状況にあるようですが。

http://www.jgc.org/blog/2009/09/hello-john-its-gordon-brown.html

 やあ、ジョン。ゴードン・ブラウンです。


 昨晩英国首相ゴードン・ブラウンアラン・チューリングの「治療」に関しての明確な謝罪を求める請願に対しての長い声明文を発表した。  
 

 不運にもインフルエンザで静養していたもので、驚きのイベントにでくわせたのもほんとに偶然。    

 昨晩、金曜の仕事の約束があるのでメールチェックしないとと思って(調子悪い時はしないようにしている)ログインしたら、こんなメールが。



 ジョン、あなたの請願に関して緊急の用件があるので、電話をいただけないでしょうか。
 ご協力感謝します。 

Kirsty xxxxxxx
10 Downing St, SW1A 2AA
Tel: 020x xxxx xxxx  



 なもので、かけてみた。電話番号はダウニング街の代表で、カースティが私に、政府がアラン・チューリングの治療に関して謝罪しようとしていることを伝えた後に、彼女は「ゴードンはあなたと話したがっている」と言った。  
 
 数分後、電話がなり、柔らかいスコットランドなまりで「やあジョン、ゴードン・ブラウンです。私が電話をかける理由もお分かりかと思いますが」
 そして、さらに述べ続けた。彼は私にキャンペーンへの謝意を伝え、チューリングが不名誉なままあまりにも長く放置されたこと、ゴードンが私を'勇敢だ'と思ったこと(なんでかなー)、同性愛忌避の法律とその法律に影響された人々の生み出したひどいものについて話した。
 私は言葉を失っていた。首相から私に電話がかかってくるなんて!  
 こんな風になるなんて誰も思っていなかっただろう。
 そして多くの人は気づいてないんだろうけど、この「キャンペーン」は一人のスタッフで成り立っていたのだ、私一人。多くの人々が熱狂的にtwitterやブログや他の方法で言葉を伝えていってくれたけど、私は、「これ」をおこすために多くの時間を、報道機関を促したり、著名人に連絡をとったり、運動を維持し続けたりするのに使ってきた。いつかちゃんと一連の話をしようかな。

 ほとんどの計画は、通勤途中のロンドン二階建てバスのデッキで行った。 30分の落ち着いた時間とiPhoneでできることって本当にすごいよね。
 
 でも本当に私がしないといけないのは、請願に署名してもらった30000人の人たちに感謝することだし、まだ小さい話だったときにちゃんと追っかけてくれたメディア(特にthe Manchester Evening News, BBC Radio Manchester, The Independent and BBC Newsnight)、にも感謝することだ。私にインタビューをして最初に話を転がしだしてくれた性的マイノリティのメディアの皆さんにも感謝している。そして多くの人に話を広げてくれた、リチャード・ドーキンスやスティーブン・フライ(作家、俳優)のようなビッグネームにも感謝する。そして、ゴードン・ブラウンにも。貴方の私との会話は真摯なものだったし、謝罪もわかりやすく筋が通ったものだった。

 本当にすごい収穫だった!
 私にとっては、私のキャンペーンの終わりだ。でも、他の人たちにとってはそうではない。Bletchley Park(訳注:エニグマを破った科学者達が作業していた施設)や大英博物館情報科学部門が維持されていくのに必要な予算を確保することは重要なことだ。